今までに何度となく、夫に「キャンプに行ってノジにアウトドア体験させたい」と言ってきたのに、いつもその気がない態度でかわされ続けた私。多分私のその言葉に教育的なものを感じ取って、拒否感を覚えたのかもしれません。
それでも一昨年の秋にはグランピングに行き、なんちゃってアウトドア体験をしましたが、それはそれで良かったけれど、アウトドアと呼ぶにはあまりにも優雅でした。
ところが、何のきっかけか、夫が手ぶらキャンプに乗り気になり、近々の3連休でキャンプに行きたい、と言い出しました。私としても、この好機を逃す手はありません。近場をいろいろ調べて、横浜市上郷のキャンプ場に空きがあったのでサクッと予約をしました。
テントは張ってあり、寝袋や椅子、テーブル、炭や網などはセットされていて、足りないものはレンタルできるシステムです。私たちはクーラーボックスだけを買い、食材を買い込んでクーラーボックスに詰めただけで準備は終了しました。
焚き火をするために薪を細かく割ったり、炭を起こしたり、とアウトドアらしいことを体験できました。食材は事前に洗ってカットしてジップロックに入れてしまいそうなところを踏みとどまり、キャンプ場の水場で野菜を洗って切ったり、の準備をノジにやってもらいました。ノジは張り切って野菜を買ってザルに入れています。
準備ができたら、夜になるまで、椅子に座ったりテントの中で寝そべったりして、それぞれが持ってきた本を読んでのんびり過ごしました。
暗くなってから、肉やソーセージ、野菜などを焼いてBBQをしました。3人ともテンションはMAX。ノジは夫のスマホから流れる曲に合わせて踊りだし、私たち親も焼いたり食べたり忙しく、とにかくとてもたのしい時間となりました。
私たち夫婦は子供がいない時間が長く、いろいろありながらも散歩の時は手を繋いで歩く仲の良い夫婦でした。ノジが産まれてから、ちょっとずつちょっとずつ2人の関係は変化していきました。私がどうしようもなく夫にイライラし続けた時期があったり、逆に私がどんなに話しかけても夫はほとんど聞いてくれずに息子とばかり話していたり、2人になった途端に話すことがなくなりショックを受けたり、ギクシャクした関係が続いていました。3人揃うと楽しい時間になるのに、2人になると変な空気が流れました。
ところが、最近だんだんと前のように話すことができてきて、また関係性が変化してきているのを感じます。一緒にアウトドアをして、それを感じることができて嬉しく思いました。
施設のエリア内に宿泊所があり、温泉にも入れました。結局超快適なアウトドアでしたが、初心者にはこれくらいがちょうど良かったです。
これに味をしめて、またキャンプに行こう!となりました。家族でキャンプに行けるのも、もうそんなに長くはないかもしれないので、行けるうちにたくさんの楽しい体験を積み重ねたいと思います。