ADHD息子と超高齢母の成長記録

5年の不妊治療で生まれた一人息子はADHD 自律&自立を目指した教育と療育に奮闘中!

通級開始 1日息子に寄り添った日

今日からいよいよ通級開始。

せっかくなので放課後デイも休ませ、私も休業にして今日は1日付き合うことにした。

 

家を出る前に、通級が終わったら自分のお小遣いでお菓子かおもちゃの安いものを自分で選んで買う、と予定を立て宣言してる。

 

3人で出発、駅で夫は会社へ。3人で行けると思ってたのか、別れた途端に「行かない!うちに帰る」となる。「帰りたくなったのね。今日は初日だから行こう。行ってみてダメなら先生に相談しよう」となだめ、落ち着くのを待つ。

しばらくした後、自分の財布を必死に探し出し見付けると「これで終わったら好きなものを買うんだ」と自分に折り合いを付けて落ち着く。

 

着いたら直ぐに親子分離。

終わって会いに行くと、早速同じクラスの元気な女の子2人とお友達になりワイワイお喋りしている。

 

その後、100均へ行きおもちゃコーナーでじっくり選ぶ。ひたすら考えた末にマジックグッズを2個選び、自分でレジへ行きお金を払う。

パパにマジックを披露する、と張り切っている。

 

日が差して蒸し暑く、息子もエネルギー切れで、「歩けない」とぐずり出す。なんで自転車じゃないの?と文句。

ついでにスーパーで山ほど買い物をしたので、腕にあとが着くほど重い荷物を持っていたが、

「ママの荷物ものすご〜く重いんだよ。でも、ノジの荷物持つの手伝ってあげるから頑張って歩こう」とはげます。

「それどのくらい重いの?」持たせてみた。

すると、歩きたくなくて涙目のくせに

「それとそれも持つ」と自分のリュックの他に私が持っていたマジックグッズの入った袋とお昼用に買ったパンの袋を両手に持ち、

「おうち、おうち」と自分を励ましながら歩き始める。

自宅まで来た時には「意外と早かった!」

 

帰宅後、2人でマジックの練習をする。

お客(パパ)がいる設定で何度か練習し、満足してお昼を食べる。

 

その後楽しみにしていたマイクラ

その間私は晩御飯の支度。

しばらくして、「どうすればいいの!!」と必死の形相。どうやら、探検してる間に自分の家に帰れなくなったらしい。周りは暗く穴ぐらの奥底のようで辺りにはマグマが流れている。

「明るい方へ上がって言って、地上に出よう」

一生懸命出ようとしたが、うっかりマグマの中にドボン。死んでしまった…。ひ〜〜、焦る私、泣く息子。ところが画面には復活の2文字。思わずタッチ。画面が変わりどこかの家の中。家を出て歩くと自宅が現れる。元の通り。

なんのことか訳が分からない。

息子は気を取り直して続きをやりだした。

…まぁ、良かった。

そして今日はきちんと時間通りに終われて、満足そうにしてる。

 

その後外遊び。

公園へ。近所の学童の同世代の子達が沢山遊んでいる。仲間に入りたいような入りたくないような。少し気後れしてる。そんな時、近くに来た女の子達が鉄棒に縄跳びの縄を括りつけてブランコを作ろうと四苦八苦していたので、手伝ってあげる。するとすかさず、「オレも手伝う!」

その後は一緒に遊び出す。今日は積極的なノジ。「何年生?どこ小??オレ1年生!〇〇小!」とやけに元気に話しかけてる。2~3年生の女子達はドン引きしてるが、全くへこたれずついてまわる。そのうち何となく遊んでもらってる。

その子達が帰ることになり、「オレも帰る!」結局最後まで一緒にお喋りして、ご満悦な様子。

 

帰宅後はちょっとお勉強系のパズルなどやり、お風呂に入り、いつものように好きなアニメを見ながら晩御飯。

 

いつもより30分以上早いサイクルでここまできた。

しかし急にぐでーっとし始めて、サラダを食べない。「せっかく早く食べ始めたのにいつもの時間になっちゃった。早くサラダ食べて」

しまった、今日は早くを言わないでここまでこれたのに。。。

「食べててね」と言い残し、洗面所へ。そばにいるとこのままでは怒っちゃいそう。

戻っても食べてるどころか、ソファから頭が下にずり落ちてだらぁ〜となってる。

「なにまだ食べてないじゃん早く食べてよ」

息子「パパ〜〜パパがいい〜〜」

がっくりきた。

でも、どうしても今日がこんな終わり方になるのが嫌で踏ん張った。。

怒らずに真面目に話した。

「ちゃんと野菜もたべないと健康に大きくなれないし、早く寝ないと明日の朝起きられなくて辛い思いをするでしょ?だから、ママは一生懸命毎日ノジにお願いしてるんだよ。ノジが大好きだから、大きくなれなかったり元気じゃなかったりするのがママはものすごく心配なんだよ。

だから毎日一生懸命ノジに言ってるんだよ。

それなのに、パパがいい、と言われるとすごく悲しいよ。

ママは本当は怒りたくないのに、ノジが時間を守ってくれないから、最初は怒らないようにしようと思ってるのに最後はいつも怒ってしまうんだよ。もし時間を守ってくれたらママは怒らないよ。」

話しながら涙が出てくる。

私の涙を見て驚く息子。

突っ伏したまま顔を上げない。(困ってるようだ)

「じゃあ、どうしたら時間通りに食べれるようになる?」

すると、空中に何か字を書いている。

書き順がめちゃくちゃなのでわからない。

ソファに指で書く。

「ちがうさらだにして」

「ん??レタスじゃない方がいいの?」

「うん」

 

この不思議な意思表示にちょっと笑ってしまう。

「じゃ、明日はきゅうりとハムのサラダにするよ」

「いいよ」

で終わる。

 

ともかく、既のところで怒らないで踏ん張れたのは良かった。

これで、楽しい1日を楽しく終わらせることができた。

 

というわけで、コロナ休業以来久しぶりに2人きりで密着して過ごした。

こちらの精神が安定してると、子供はいつもより協力的で知的に振舞ってくれる。

鏡だなぁ、とつくづく思う。